ウインカーを出さないと「罰金6000円」と聞いたけど、道幅が広くて交通量も少ない「高速道路」なら、ウインカーを出さなくても問題ない? 不使用の場合のリスクを解説
自動車を運転する際、必要に応じてウインカーを出すというルールは多くの人が理解し、実践していることでしょう。ただ、車線の道幅が広い高速道路で、交通量が少ない場合には「出さなくても問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。   しかし、ウインカーを正しく使うことは法律で規定されていることであり、不使用は事故の原因にもなり得ます。本記事では、ウインカーを出さない場合の法的リスクなどについて解説します。

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ウインカーを出さないと「合図不履行違反」に

日本では道路交通法により、進路を変更する際や右左折する際に、事前にウインカーなどで合図を出さなければならないと規定されています。ちなみに「事前に」の基準は、「同一方向に進行しながら進路を左方(右方)に変えるとき」(道路交通法施行令)の「3秒前」です。
 
これを怠ると「合図不履行違反」に該当し、普通車の場合、違反点数は1点、6000円の反則金が科されます。
 

高速道路でも「合図不履行違反」のリスクはある

高速道路は一般道路よりも車線の道幅が広く、タイミングによっては交通量が少ないこともあるでしょう。とはいえ、車線が広くて交通量が少ない高速道路だからといって、合図不履行違反のルールが除外されるわけではありません。
 
むしろ高速道路においては車両のスピードが速いため、ウインカーを出さないことで周囲の車両に危険を及ぼすリスクや、甚大な事故につながるリスクが高まります。
 

ウインカーを出さないことが招くリスク

ウインカーを出さないことは単に法律違反にとどまりません。以下のような事故のリスクを高めることがあるので、しっかりと認識しておきましょう。
 

後続車との衝突

先行車がウインカーを出さない場合、後続車は進路変更のタイミングを予測できません。突然の車線変更により、後続車が急ブレーキを踏むことになり、追突事故につながる恐れがあります。
 

周囲のドライバーへの混乱