自分の子どもに経済的な理由で「大学進学」を諦めさせたくない! 貯蓄が苦手でも大学費用を貯められますか?
大学の入学時期までに、400~600万円を用意できれば理想的でしょう。大きな金額ですが、子どもが生まれてすぐに貯蓄を始めれば18年間ありますので、無理なく貯められます。   そこで本記事では、自動的に毎月積み立てられる金融商品を紹介します。

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大学の学費の目安

国立大学の学費(標準額)は、授業料の年額が53万5800円、入学料が28万2000円、理系・文系を問わず、4年間の学費の合計は約243万円です。公立大学は、授業料は国立大学に準じますが、その自治体の出身者は入学金が安くなる優遇制度があります。
 
私立大の学費は、文系・理系・医学部など学部によって大きく異なります。
 
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によれば、文科系学部の授業料の年額は82万7135円、入学料は22万3867円、施設設備費は14万3838円、1年間にかかる費用は119万4841 円、4年間の学費の合計は約411万円です。
 
理科系学部の授業料の年額は116万2738円、入学料は23万4756円、施設設備費は13万2956円、4年間の学費の合計は約542万円となっています。
 
このほか、実験実習料などがかかる場合もありますので、実際はこの金額よりかかります。さらに、通学費やノートパソコン、教材費、学用品、部活動などの費用も必要です。語学や国際教育に力を入れる学校では留学費用も必要です。
 

目標は600万円

大学進学資金は目標額を設定し、できるだけ早い時期からコツコツと積み立てるのがポイントです。大学の入学時期までに、私立理系に進学することを想定して600万円を目標に貯めましょう。
 
600万円は子どもが生まれてすぐに始めれば、毎月2万7780円(600万円÷18年間÷12ヶ月)で達成できます。
 
児童手当を貯めるだけでも高校卒業時には第1子、第2子は約240万円になります。別途、月1万7000円を積み立てれば、18年間で約367万円。児童手当と合わせて約607万円が準備でき、私立大学理科系の4年間の学費が賄えます。
 

金融商品の選び方