春から、下の子の大学進学とともに夫は定年退職。再雇用で収入は「月18万円」ほどに減るのですが、年金とは別に、パート代であといくら稼げば月々やりくりできますか?
大学に進学する子どもがいる家庭では「在学中にどのくらい費用がかかるのか?」と不安になることもあるでしょう。   今回は、子どもの大学進学と同時に夫が定年退職かつ再雇用により収入が減る場合、あといくらあればやりくりできるのかということについて、詳しく確認していきます。   国立大学・公立大学・私立大学それぞれの学費の平均や学費以外にかかる費用を算出し、足りない分をパート代で稼ぐ場合にいくらあればよいのかをまとめました。

▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?

大学の学費は平均でどのくらい?

独立行政法人日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査結果」によると、国立大学・公立大学・私立大学の昼間部に通う場合にかかる1年間の学費とその内訳は表1のようになっています。
 
表1

国立大学 公立大学 私立大学
授業料 46万7000円 44万5200円 98万7800円
そのほかの学校納付金 1万3100円 2万500円 17万2300円
修学費 4万9300円 4万3300円 5万600円
課外活動費 2万7000円 1万4100円 2万3600円
通学費 4万2200円 5万9900円 7万3800円
合計 59万8600円 58万3000円 130万8100円

出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」を基に筆者作成
 
1ヶ月に換算すると、国立大学と公立大学が約5万円、私立大学が約11万円かかる計算です。
 

学費以外にかかる費用

大学在学中、学費以外にかかると考えられる費用についても確認しておきましょう。同調査結果によると、自宅から大学に通う学生の場合、食費や保健衛生費、娯楽・し好費、そのほかの日常費を合計すると、平均42万4300円になります。内訳とそれぞれ1ヶ月換算した場合の費用は、以下の通りです。