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現状の課題を整理し改善策を探る 1. 奨学金返済の長期化
まずは現状の課題を整理して、解決すべき優先事項を洗い出しましょう。
課題1:奨学金返済が長期化することで、返済総額が拡大する
長期にわたって返済が続くと、家計運営のモチベーションもダウンしますし、利息支払いが増えるため返済総額が大きくなります。これを回避するためには、少しでも返済額を増やすことで、利息を減らし、早期完済が可能になります。
180万円を年利1.2%で月々1万5000円ずつ返済し続けた場合、返済完了時に元利合計での総額は192万円、返済期間は128ヶ月です。毎月の返済額を 2万円に増額した場合、貯金ができなくなってしまうかもと、心配されるかもしれませんが、返済期間が約10年から 約8年 に短縮され、総返済額も約185万円と約7万円 減が期待できます。
現状の課題を整理し改善策を探る 2. 毎月の貯蓄額を5000円から増やす
課題2:毎月の貯蓄額が5000円と少なく、急な出費に対応しづらい
これも家計運営の健全化を阻む要因なので、解決策を探しましょう。貯蓄額は日ごろの出費の状況を見直せば、返済額や貯蓄額に回せるお金を捻出できる場合が多いです。
工夫の余地がありそうなところから、チェックしていきましょう。
<固定費の削減>
最初に思いつくのが、携帯電話の通信費です。格安SIMへの乗り換えで月5000円程度の節約は可能になるケースもあるでしょう。
<変動費の見直し>
自炊を増やす、交際費をあらかじめ月2万円と上限を設定するなどの工夫によって支出を抑えることが可能になるかしれません。