「暖房器具」と「暖房費」は時代とともにどう変化した?昭和→平成→令和の順番で比較してみた
暖房器具は、昭和から令和への時代の流れと共に大きく進化しています。技術の発達により、効率よく部屋を暖められるようになりました。昨今の暖房器具は電化製品が主流となっていますが、これまでどのように変化してきたのかが気になる方もいるでしょう。   本記事では、昭和から平成、令和へと時代が進むなかで、暖房器具にどのような変化があったのか、光熱費の内訳と費用の違いについてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

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昭和の暖房器具とかかっていた費用の割合

昭和時代に用いられていた暖房は、石油ストーブが一般的で、エアコンや電気ストーブは高価な器具でした。昭和時代は60年以上にわたるため、初期と後期では、使用されていた暖房器具が異なります。
 
総務省統計局の家計調査を基に、昭和38年と昭和58年の光熱費支出金額の内訳を見てみましょう。
 
表1

光熱費の種類 昭和38年の支出金額の割合 昭和58年の支出金額の割合
電気 41.5% 47.1%
ガス 26.1% 37.2%
灯油 5.1% 14.5%
石炭・木炭など 27.3% 1.2%

※総務省統計局 「光熱費及び暖房器具への支出」を基に筆者作成
 
さまざまな電化製品が開発され、著しい進化がみられた昭和時代ですが、地方では囲炉裏や火鉢で暖をとっている家庭もあったようです。総務省統計局の家計調査によると、昭和38年に27.3%の割合で使用されていた石炭や木炭は、昭和58年には約26%も減少しています。
 
石炭や木炭への支出割合が減る一方で、電気やガス、灯油は増加していることが分かりました。電気は約5%しか増加していませんが、ガスは約11%、灯油は約9%も増えています。
 
表1の結果より、昭和時代は、暖房器具の種類と使用の割合に大きな変化があったことが分かります。
 

平成の暖房器具とかかっていた費用の割合