
▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
老人ホーム、介護施設の費用相場
ここでは、老人ホーム、介護施設の初期費用や月額料金の相場を紹介します。
表1
施設の種類 | 初期費用 | 月額料金 | |
---|---|---|---|
公的施設 | 特別養護老人ホーム | 0円 | 数万~15万円 |
ケアハウス | 0~数百万円 | 7万~30万円 | |
民間施設 | 介護付き有料老人ホーム | 0~数億円 | 10万~数十万円 |
住宅型有料老人ホーム | 0~数千万円 | 8万~数十万円 | |
サービス付き高齢者向け住宅 | 0円~100万円 | 10万~30万円 | |
グループホーム | 0円~数百万円 | 8万~30万円 |
出典:筆者作成
経済的負担を軽くしたい場合は、公的施設への入居を検討するといいでしょう。ただし、要介護度や空き状況を事前に確認する必要があります。
公的施設と民間施設では費用に大きな差がありますが、それぞれの家庭の経済状況や介護者の負担を考慮することが大切です。民間施設は高額な費用が必要ですが、手厚い介護や快適な環境が得られる施設も多いでしょう。どちらを選ぶにしても、まずは家族で話し合うことをおすすめします。
施設を利用するメリット・デメリット
ここでは、施設を利用する人の家族にとってのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
1. 心身の負担が軽減される
家族が自宅で介護を続ける場合、日々の世話に追われ、精神的・身体的な疲労が蓄積します。施設を利用すれば、専門のスタッフが日常生活のサポートを行うため、家族の負担を大幅に軽減できます。仕事や家事、子育てとの両立も可能になり、心にゆとりを持てるようになるでしょう。
2. 専門家による24時間体制の介護で安心
施設では介護のプロが24時間体制でサポートしており、食事や排せつ、入浴など、細かいケアも専門的な知識をもって対応します。家族が目の届かない時間帯でも、安心して任せられるのは大きなメリットです。
3. 緊急時の対応が迅速
自宅で介護をしていると、急な体調不良や転倒などの緊急時に対応が遅れることがあります。一方、施設では常にスタッフが見守っているため、異変があれば速やかに対応してもらえます。また、施設が医療機関と連携している場合も多く、医療ケアが必要な際にも安心です。