毎年恒例のどんど焼き。息子から「野焼きは罰金になるよ」って言われたけど、伝統行事でもだめなの?
伝統行事のひとつである「どんど焼き」は、一般的に日本全国の神社や地域の広場、畑などで行われます。しかし、今回のケースのように、「どんど焼き」は野焼きに当たると考え、「罰金になる」という認識を持っている人もいるようです。   そこで本記事では、どんど焼きが罰金などの罰則対象になるのかどうかについて解説します。

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「どんど焼き」とは?

「どんど焼き」とは、正月飾りやお札などを集めて焚き上げを行い、新年の無病息災や子孫繁栄、家内安全、商売繁盛などを願う行事です。浄化をもたらすとされる火を使うことで、災いを取り除くことが目的といわれています。
 
地域によっては「書き初めを燃やすことで字がうまくなる」という話もあり、地域行事として親しまれています。北海道から沖縄に至るまで全国各地で実施されており、国民的な行事といっても過言ではないかもしれません。
 

どんど焼きは罰則対象になる!?

では、どんど焼きをすると罰則の対象になるという話は本当かというと、これには誤解があるようです。どんど焼きが問題になると考えるのは、もしかしたら「野焼きが法律で禁止されている」という話を耳にしたからかもしれません。
 
しかし実際には、どんど焼きは認められているケースが見受けられます。
 

野焼きは法律で禁止されている

野焼き(ゴミなどを屋外で燃やす行為)は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって禁止されています。同法の第16条の2には、以下の規定があります。
 

何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの