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山手線を含む「大都市近郊区間内」の運賃は「最も安い経路」で計算される
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)によると、山手線を含む「大都市近郊区間内のみを普通乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車する」ことが可能です。
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は「『大都市近郊区間』とはどのようなものですか」との問いに対し、「大都市近郊区間は、東京・大阪・福岡などの都市圏に設定されています」と回答しています。例えば、大阪環状線は大都市近郊区間に含まれるため、山手線と同様に「最も安い経路」で計算した運賃で乗車することが可能です。
乗車経路は問わないためいわゆる「大回り乗車」も可能
大都市近郊区間内のみを普通乗車券で利用する場合、最も安い経路で計算した運賃で乗車できます。重複しない限り乗車する経路は問わないため、いわゆる「大回り乗車」と呼ばれる電車の乗り方も可能です。
「大回り乗車」は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)や西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が推奨している経路ではありません。しかし、運賃計算の特例を利用し大回りのルートで鉄道の旅を楽しむ経路を鉄道愛好家の間では「大回り乗車」と呼んでいます。
例えば、品川から東京まで山手線で移動する場合、品川から内回りに乗って「高輪ゲートウェイ→田町→浜松町→新橋→有楽町」と乗車し、東京まで向かうルートが一般的かもしれません。しかし、大都市近郊区間にあたる山手線では、品川から外回りに乗って、大崎、渋谷、新宿、池袋、上野、秋葉原を経由し、東京まで向かうことも可能です。
どちらのルートで東京に向かっても最短経路で計算されるため、運賃は表1に従い「180円(IC運賃:178円)」となります。
表1
営業キロ | IC運賃 | きっぷの運賃 |
---|---|---|
1~3 | 146円 | 150円 |
4~6 | 167円 | 170円 |
7~10 | 178円 | 180円 |
11~15 | 208円 | 210円 |
16~20 | 274円 | 280円 |