
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
株式投資の現実
株式投資とは数字の世界で、購入価格、購入量、売却価格、売却量、売却による損益など、投資の成果が全て客観的な数字で示されます。では「投資は理詰めの世界なのか」というと実態はむしろ逆であり、欲得、不安、迷いなどが渦巻いているのが現実です。
例えば、「投機(相場の変動を利用して利益を得ようとする取引。
相場によっては大きな損失が発生する可能性がある)」はなるべくしない、と思っていても、「ある株の株価が2~3ヶ月で3倍になった」と聞けば「どうしてあのとき買わなかったのか」と悔やみ、「次のチャンスが来たときには、買ってもうけてやろう」と思ってしまう人は少なくないでしょう。
また、株価が暴落したときにも平然としていて、冷静にその後の対応を判断できる人は極めて少なく、多くの人は株価の将来に不安を感じて「売ってしまおうか」と考えるものです。
中には耐え切れずに「狼狽売り(相場の急落や悪材料が出たことなどに動揺して、保有している株式等を慌てて売却してしまうこと)」をしてしまう人もいます。また、株価が上がったときに「まだ上がる」と思い買い増しをしているうち、売りどきを逃し、株価が下がったときに売って、返って損をしてしまうこともあります。