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NISAなどでの投資はどれくらい続ければいいのか
投資を始めてしばらくは、どうしても目先の利益が気になりがちです。しかし、NISAなどを利用して投資する目的は、短期的な利益を得ることではなく、将来にわたって安定的に資産を形成していくことです。
NISAはそのような資産形成を支援するために創設された制度で、本来は投資の利益に課税される所得税や住民税などが、一定額までは非課税になります。そして、その目的に沿った運用手法とされるのが、「長期・積立・分散」によるリスクを抑えた投資スタイルです。
実際にNISAの「つみたて投資枠」では、「長期・積立・分散」に適していると金融庁が認めた投資信託しか購入できません。
中でも「長期・積立」の投資には、投資時期が分散されることによる、リスク軽減効果があります。また、購入した金融商品を保有し続ければ、得られた収益と元本をさらに運用して利益を積み重ねていく「複利効果」により、利益も安定しやすいとされています。逆に考えれば、この手法では短い期間で金融商品を売買することを想定していないのです。
それなら「長期」がどれくらいの期間なのか気になりますが、一般的には15年もしくは20年以上とされることが多いでしょう。あくまでも過去の実績に過ぎませんが、毎月一定の金額を国内外の株や債券などに分散して投資した場合、20年以上保有すると元本割れしにくくなるというデータもあります。
初めて投資をする人からすれば、1年でも長く感じるかもしれませんが、5年程度であれば元本割れするのも珍しいことではないのです。