専業主婦世帯と共働き世帯数の推移はどうなっている? 女性のワークライフバランスについて考える
近年、結婚後も働き続けたいと考える女性は少なくないでしょう。結婚後も仕事をするかどうかは、生活のスタイルに大きな影響を与える可能性がある重要な決断です。   本記事では、専業主婦世帯と共働き世帯の数の推移を紹介し、現代の女性が結婚後も働き続けたいと考える理由について、調査結果を交えて解説します。

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専業主婦世帯と共働き世帯数の推移

独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、2023年の時点で517万世帯の専業主婦世帯と、1278万世帯の共働き世帯が存在しています。データから、共働き世帯の数が圧倒的に多いことが分かります。東京などの大都市圏では、物価や住居費が高く、専業主婦として家庭を支えるのは経済的に困難になる場合も少なくありません。
 
このような背景から、現代では共働き世帯が主流だと考えられます。そのため、働き続けたいという気持ちは、多くの女性が共感できる可能性があるといえるでしょう。
 

女性に聞いた結婚後の仕事と生活について

株式会社ライボが行った「2022年 女性のワークライフ実態調査」によると、女性が考える結婚後の理想の将来像は表1の通りです。
 
表1

共働き 71.5%
専業主婦 15.8%
生涯独身 8.2%
その他 4.5%

※株式会社ライボ「2022年 女性のワークライフ実態調査」より筆者作成
 
最も多かったのは「共働き」で、71.5%の女性がこの選択肢を挙げています。次いで「専業主婦」が15.8%、「生涯独身」が8.2%という結果でした。このデータから、結婚後も仕事を続けたいと考える女性が圧倒的に多い傾向にあることが分かります。
 
また、結婚・出産後のキャリアに対する回答は表2の通りです。
 
表2

結婚後 出産後
働きたい 74.1% 76.6%
辞めたい 4.4% 23.4%
どちらでもない 21.5%