「3人目の児童手当が増えた!」と言うママ友。うちは変わらないのですが、なぜでしょうか?
「3人目の児童手当が増えた」といううれしいニュースを耳にする一方で、自分たちは変わらないことに疑問を感じている方もいるかもしれません。第3子以降の支給額がアップするなど児童手当制度の拡充が2024年10月に実施されたため、家庭ごとにその影響に差が出ていると考えられます。   本記事では、児童手当制度の拡充内容について解説します。自分の世帯も児童手当増額の対象なのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点

児童手当制度の拡充内容

児童手当制度が拡充された背景には、急速な少子化、人口減少が関係しています。現代の日本では、少子化が急速に進んでおり、2030年代には若年人口が急減するといわれています。このまま少子化が進んでいくと、経済・社会システムの維持が難しくなるようです。
 
この状況を改善するために、今回児童手当制度が改正されました。政府広報オンラインによると、拡充内容は、以下4つです。
 
1つ目は、所得制限の廃止です。これまでは一定以上の所得がある場合は児童手当が減額されたり、支給対象外となったりしていました。しかし、改正後は所得制限がなくなり、より多くの世帯が児童手当を受け取れるようになりました。
 
2つ目は、支給対象年齢の拡大です。従来の対象年齢は中学校卒業(15歳の誕生日後最初の年度末)まででしたが、改正後では高校生年代(18歳の誕生日後最初の年度末)まで広がりました。
 
3つ目は、支給頻度の増加です。これまで年3回(4ヶ月分ずつ)の支給でしたが、改正後では年6回(2ヶ月分ずつ偶数月)の支給となりました。頻度が増えることで、より頻繁に手当を活用できるでしょう。
 
そして4つ目が第3子以降の支給額増加です。この点に関しては次章で詳しく解説します。
 

第3子以降の児童手当の変更点