ガソリンには「冬用」と「夏用」があるって本当?ガソリンの季節性や地域性について紹介
自動車やバイクを利用する場合は、エンジンを動かすためのガソリンが必要になります。ガソリンスタンドではハイオク・レギュラー・軽油の3種類が販売されており、車に合った燃料を入れないと不調の原因となり、場合によっては故障も引き起こします。   エンジンにとって重要な燃料ですが、気温差にあわせて「冬用」と「夏用」があることをご存じでしょうか。ガソリンスタンドで給油する際に、「冬用」や「夏用」といった表示を見ることはありませんが、季節に応じて販売されています。   本記事では、ガソリンの冬用と夏用について解説します。

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ガソリンには「冬用」と「夏用」がある?

ガソリンには、冬用と夏用があります。とはいえ、そのような名称で販売されているわけではないため、購入者が選択することはできません。石油メーカーが、「気温が低いシーズン用」と「気温が高いシーズン用」にガソリンを調整して販売する仕組みです。
 
冬用と夏用に分ける背景には、ガソリンが持つ「揮発性」という特性があります。ガソリンの沸点は35〜180度のため、気温が高くなると活発に気化し、気温が低くなると気化しにくくなります。
 
季節による温度変化に対応するために、夏は気化しにくく、冬は気化しやすくなるようにガソリンを調整しているのです。
 
ガソリンの切り替え時期は、明確に「何月何日から」と決まってはいないようです。ただし、多くのガソリンスタンドでは、夏用から冬用への切り替えは10月頃、冬用から夏用への切り替えは5月頃としています。
 

「冬用」と「夏用」の違いとそれぞれの利点

冬用と夏用のガソリンは、気温の変化に対応するように調整されています。燃料を季節ごとに最適化し、車両のエンジン性能を安定させるためです。ここからは、冬用と夏用のガソリンが持つ、それぞれの特徴について解説します。
 

冬用ガソリンの特徴