「秋田在住」で「東京の事業者」から仕事を受ける場合「最低賃金」の適用はどちらになる?
秋田に在住しながら、東京の事業者より仕事を受ける場合、最低賃金は秋田と東京のどちらのものが適用されるのでしょうか。   この記事では最低賃金の適用条件とあわせて、各地域の最低賃金をまとめました。給与形態別の計算方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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秋田在住で東京の事業者から仕事を受けた場合、どちらの最低賃金が適用される?

秋田に住んでいて東京の事業者から仕事を受けた場合、最低賃金は秋田のものが適用されます。厚生労働省および総務省による「テレワーク総合ポータルサイト」には、最低賃金は「テレワークを行う労働者の属する事業場がある都道府県」のものが適用されると記載されていました。
 
今回のケースでは東京の最低賃金を下回っていても、秋田の最低賃金を満たしていれば違法にはなりません。
 
なお、秋田の最低賃金は時給951円と定められています。仕事を受ける場合は、この金額を下回っていないかを必ず確認しましょう。
 

秋田県と東京都の最低賃金について

都道府県によって、最低賃金は異なる額が設定されています。今回のケースでは秋田県と東京都の最低賃金に触れられているため、それぞれの金額を表1で見ていきましょう。
 
表1

都道府県名 金額
秋田県 951円
東京都 1163円
全国平均 1055円

※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」を基に筆者作成
 
今回調査したところ、秋田県の951円は全国で最低の金額であることが分かりました。対して東京都の1163円は最も高い金額であり、その差額は212円です。このことから、地域による最低賃金の差は大きいといえるでしょう。
 
その分、東京の方が家賃や物価などが高い傾向にあるとされています。そのため、賃金が高い=手元に残るお金が多いとは一概にいえません。
 
もちろん仕事を受けるにあたって、金額は重要なポイントと考えられます。自分が住んでいる場所の最低賃金を確認し、その金額を下回らないかについては、必ず把握する必要があるでしょう。
 

最低賃金はどのように計算すればよい?