30代会社員の息子が「クレジットカード」の審査に落ちました。年収も「400万円」あるのになぜ?
クレジットカードを利用するためには、審査に通過する必要があります。正社員でそれなりの年収があれば、落ちることはないと考えている人もいるでしょう。   しかし、審査でチェックされるのは年収だけではありません。平均並みの年収があっても、審査に落ちる可能性も十分に考えられます。   今回は、年収400万円でクレジットカードの審査に落ちたケースを例に、その理由について解説します。

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年収400万円で普通カードの審査に落ちた場合は、年収以外の要素が関係している可能性がある

クレジットカード申込者の年収情報は、ショッピング機能の利用限度額の計算に用いられます。計算結果が利用限度額の最低値を下回ると、審査に落ちる可能性が高くなります。
 
具体的な計算式は、次の通りです。
 
ショッピングの利用可能枠=(年収-年間クレジット債務(※1)-法律で定められた生活維持費(※2))×0.9
※1:向こう1年間のクレジットカード支払い予定額。申込先以外のクレジットカード情報も参照される。
※2:収入・生計を同一とする人(本人・別居者を含む)の人数や、住居形態で異なる。
 
割賦販売法施行規則によると、生活維持費の最大額は「収入・生計を同一とする人が4人以上」かつ「住宅ローン、または家賃支払いあり」の240万円です。また、普通カードの利用限度額の最低値は10万円が目安とされます。
 
上記の条件で年収400万円の場合、年間クレジット額が約149万円未満であれば、年収基準は満たせる計算です。もし、149万円未満にもかかわらず審査に落ちた場合は、年収以外の要素が関係していると考えられます。
 

審査に落ちた原因として考えられる4つのケース

具体的には、次のケースなどが想定されるでしょう。
 

【書類に不備があった】