あと5年で定年ですが、貯金は「800万円」しかありません…老後まで時間がないので“投資”をしてお金を増やすべきでしょうか?
定年まで残り数年となり、老後生活の資金が心配な方もいらっしゃるでしょう。定年後も働ける場合は心配ないかもしれませんが、年金のみで暮らす予定の方は、今のうちに貯蓄を増やしたいと考えているのではないでしょうか。   本記事では、老後に必要な資金額を算出するとともに、投資を行ううえで把握しておくべきリスクについてもご紹介します。   また、投資以外に老後資金を準備するために、どのような方法があるのかをまとめました。定年後の老後資金が心配な方は、ぜひ参考にしてください。

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老後に必要な資金はどのくらい?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上単身無職世帯の1ヶ月の消費支出は14万5430円とのことです。次に、定年後に受給する年金についても確認しておきましょう。厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度末時点における国民年金を含む厚生年金の受給者平均月額は14万7360円です。
 
今回の事例を一人暮らしの方と仮定した場合、65歳で定年を迎えてから90歳まで生きるとして、4362万9000円のお金が必要という計算になります。厚生年金に加入していて平均程度の金額を受給できるのであれば、25年間で4420万8000円になるため、58万円程度の黒字となります。
 
ただし、60歳で定年を迎えた場合は、年金の受給開始までの5年間、退職金や貯蓄を切り崩さなければなりません。同じように計算すると5年間の生活費は872万5800円になるため、900万円近くの貯蓄が減る可能性があります。
 
高齢になると入院費や介護費、自宅のリフォーム費用などが必要になるケースもあるため、余裕をもって貯蓄しておいた方がよいでしょう。
 

投資にはリスクがあるのか?