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温水洗浄便座の蓋をこまめに閉めた場合の節電効果
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、貯湯式温水洗浄便座の蓋をこまめに閉めた場合、開けっ放しにした場合よりも年間34.90キロワットアワーの省エネになるということです。金額に換算すると1年で約940円の電気代を節約できる計算になります。(※1キロワットアワー=27円で計算)
また、使わないときに便座の蓋を閉めるようにすることには、電気代の節約以外にもメリットがあるようです。TOTO株式会社によると、便座の蓋には「封水への落下物防止・意匠性・断熱性」といった役割があるということなので、使った後は蓋を閉めるよう習慣づけることをおすすめします。
今回の事例では「夫も子どももトイレの蓋を開けっ放しにする」ということなので、蓋を閉めることの大切さを理解してもらいましょう。
温水洗浄便座における節約方法にはほかにどのようなものがある?
使用していないときは便座の蓋を閉めるようにすること以外にも、温水洗浄便座における節約方法があるのでチェックしておきましょう。
まず、暖房便座の温度設定を低めに設定する方法です。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、貯湯式温水洗浄便座の設定温度を「中」から「弱」に下げた場合、年間で26.40キロワットアワーの省エネになり、電気代を約710円節約できるということです。
さらに、洗浄水の温度も低めに設定するとよいでしょう。洗浄水の温度設定を一段階(中→弱)下げることで、年間で13.80キロワットアワーの省エネになり、電気代を約370円節約できるとされています。
蓋をこまめに閉めるようにした場合と、暖房便座や洗浄水の温度を低めに設定した場合をあわせると、年間約2000円も節約できる可能性があります。