34歳の夫は「年収400万円」なのですが、2人目の出産を機に仕事をやめたいと考えています。夫の収入だけで家族4人の生活はできるでしょうか?
子どもが2人になると、働きながらの子育てが難しく専業主婦にシフトしたいと考える方もいるでしょう。途中から専業主婦になる場合は収入が減るため、生活費に問題がないかを簡単にでも計算しておいたほうがいいでしょう。   今回は、4人家族の平均支出や子どもの教育費、生活費をうまく工面するコツなどについてご紹介します。

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4人家族の平均支出はどれくらい?

総務省統計局の「家計調査 家計収支編」によると、世帯主が60歳未満の勤労世帯で、4人世帯の平均実支出は月額45万5306円でした。また、食費や医療費などの消費支出(税金や社会保険料は除く)だけだと、平均で月額32万8074円です。
 
平均実支出の平均額が1年間続くと考えると、年間546万3672円かかります。また、税金や社会保険料が含まれない消費支出だけでの年間支出を計算した場合は、393万6888円です。
 
年収400万円だけで生活すると考えると、子ども2人を育てながらでは生活費が不足する可能性があるため家計を見直すといった工夫が必要でしょう。また、資料はあくまでも生活費の平均値なので、ライフスタイルによっては急にまとまった出費が発生する可能性もあります。例えば、子どもを高校まで通わせたい場合は、生活費とは別に教育費のための貯金が必要です。
 

子ども2人分の教育費は総額でどれくらい?

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立・私立の幼稚園から高校までの学習費(教育費)総額は表1の通りです。
 
表1

公立 私立
幼稚園(3歳から) 53万2177円 103万8087円
小学校 201万7378円 1097万4394円
中学校 162万6213円 467万1589円
高等学校(全日制) 178万7328円 307万7235円
合計 596万3096円 1976万1305円