長野から東京まで「新幹線」で「通勤」している同僚がいます。そもそも新幹線って定期券があるのですか?
新幹線を使った遠距離通勤は可能なのでしょうか。新幹線の定期券概要や料金設定について解説します。また、長距離通勤のメリット・デメリットやコストを抑える方法もご紹介します。

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新幹線の定期券制度

新幹線定期券には「FREX(通勤用)」と「FREXパル(通学用)」の2種類があり、「こだま」「ひかり」「のぞみ」の自由席への乗車が可能です。しかし「のぞみ」はゴールデンウィークやお盆、年末年始は全席指定席になるため、その期間はデッキなどに乗車しなければなりません。
 
新幹線で購入した区間内であれば、在来線の普通電車も利用できます。特急列車や急行列車は、別途自由席特急券や急行券を購入することで、普通車自由席への乗車が可能です。
 
新幹線の定期券は1ヶ月と3ヶ月の2種類しかなく、6ヶ月定期券の販売はありません。また、新幹線定期券が購入できる区間なども定められているため、事前確認が必要です。
 

新幹線の定期券はどのくらいかかる?

地方から東京駅までの新幹線通勤を想定し、少し距離がある主要駅と東京駅間の新幹線通勤定期「FREX(通勤用)」の料金を表1でご紹介します。東京と長野間は1ヶ月17万9370円かかるなど高額です。
 
表1

区間 1ヶ月用 3ヶ月用
東京~小田原 7万3930円 21万710円
東京~熱海 8万6990円 24万7960円
東京~三島 9万3930円 26万7690円
東京~軽井沢 12万7370円 36万3050円
東京~那須塩原 13万2120円 37万6550円
東京~静岡 13万6330円 38万8590円
東京~長野 17万9370円 51万1160円
東京~豊橋 20万5060円 58万4410円

出典:東日本旅客鉄道株式会社「ネットde定期券」での検索結果、東海旅客鉄道株式会社「新幹線定期券「FREX(通勤用)」・「FREXパル(通学用)」」より筆者作成
 

新幹線通勤のメリット・デメリット