レンタカーを「カメラ式駐車場」に停めたら、1時間で「3000円」請求された! もしかして「前の利用者」が支払ってなかった!? 自分が払う必要はある? 対処法を解説
近年、コインパーキングの技術進化により、ロック板やゲートバーを使用しないカメラ式駐車場が普及し、渋滞の緩和や利便性向上といったメリットをもたらしています。一方で、レンタカーやカーシェアリングの車両を利用する場合、心当たりのない請求に驚かされるトラブルもあるようです。   なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 本記事ではカメラ式駐車場の仕組みを解説しながら、心当たりのない請求にあった場合の対処法を見ていきます。

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カメラ式駐車場の仕組みとトラブルの原因

カメラ式駐車場は、ナンバープレートをカメラで読み取って車両の入出庫と駐車料金を管理します。利用者は精算機にナンバーを入力し、精算する仕組みです。
 
こういった仕組みを採用する駐車場の中には、料金を精算せずに出庫した車の情報を記録し、次回利用時にあわせて請求できるものもあります。また未払いの請求は同一の駐車場に限りません。同じシステムを使っている別の駐車場の未払い料金を一緒に請求することもあるのです。
 
こういった未払い情報はナンバープレートを使ってひも付けされています。レンタカーは貸し出しごとにナンバープレートを変えるわけではないため、前の利用者が未払いを起こしてしまうと、それが次以降の利用者に請求されてしまうのです。
 
したがって、レンタカーやカーシェアリング車両でカメラ式駐車場を使う際は、ほかの人が支払うべき駐車料金まで請求されていないか、注意深く確かめる必要があります。
 

もし前の利用者の料金を請求されたらどうする?

前の利用者が支払わなかった駐車料金が請求されてしまった場合にすべきことは、支払いを控えることです。実際にタイムズカーレンタルは「カメラ式駐車場等を利用し、精算時に過去の駐車場利用料金の精算を求められても、心当たりが無い場合は、支払わないよう注意してほしい」と注意喚起しています。
 
一度支払ってしまうと、後から返金を求める手続きが煩雑になる可能性があるため、身に覚えのない請求に対してはその場で支払わないことが重要です。これに従うことで不必要な負担を避けられます。
 
そのうえで、車を借りた会社に速やかに連絡を入れ、状況を正確に伝えるとよいでしょう。
 
なお、ピットデザイン株式会社が運営するスマートパークでは、精算機で未払い額を確認し、「支払いに同意しない」を選ぶことで当日利用分だけを精算することができるようです。この操作により、前の利用者の未払い料金を支払わずに済むうえに、自分の支払いが未払いとなりトラブルに発展するリスクを避けられます。
 
ただし、全ての駐車場でこういった対応ができるとは限らないので、不明な点があれば駐車場の運営会社に問い合わせ、指示を仰ぎましょう。
 
もちろん、請求されている未払い金が自分の利用分である可能性も考慮する必要があります。特に前述した通り、同じシステムを採用している別の駐車場での未払いも請求されることがあるからです。
 
過去の未払い分の明細が見られるようなら、未払いとなっている時間が自分のレンタル期間に入っていないかを必ず確認するようにしましょう。
 

安心してカメラ式駐車場を利用するために