これからのお金、経済についての本

(写真=jakkapong somnongwa/Shutterstock.com)

**5. 『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(佐藤航陽 著、幻冬舎)

  1. 『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』(西野亮廣 著、幻冬舎)
  2. 『これからを稼ごう:仮想通貨と未来のお金の話』(堀江貴文 著、大石哲之 監修、徳間書店)**

    シェアリングエコノミー、ブロックチェーン、信用経済などが注目され、今、経済のあり方が大きく変わろうとしています。

    この3冊では、そもそもお金とは何なのか、その正体を解説しています。さらに、これからの社会は、資本主義から価値主義に変わっていくと書かれています。資本を高めることを目的とするのではなく、金銭面以外の価値に着目していくのです。つまり、いかにもうけるか(資本主義)から、いかに価値を上げるか(価値主義)に変わるということです。

    お金を貯める目的は、将来に自分がよりよく生きられるようにするためです。「価値主義」という新しい経済のルールでは、自分の価値を高めていくと、結果として利益が得られます。よりよく生きていくために、人からの信用を築き、自分の価値を上げることが大切になってきます。

    マネー本をもっと効果的に生かすコツ

    本を読んで「なるほど!」と納得するだけで終わっては、書籍代と読むのに費やした時間が無駄になってしまいます。

    本を読んで学んだことを実行に移すため、本を読むときは、付箋を手元に置いておきましょう。本を読みながら、「ここはやってみよう」「これならできそう」という部分が出てきたら、付箋を貼っていきます。

    本を読み終わったら、付箋が貼られているページをもう一度読み返してみましょう。付箋がたくさん貼られていたら、「絶対やる」は〇、「やってみようかな」は△といった具合に、優先順位をつけてやることを絞ります。欲張って新しいことをたくさんやって、かえって負担になると続きません。一冊読んで、一つでも実行できたら立派です。

    本を読むたびに一つずつ実行していけば、一年後にはお金が貯まる人になっているはずです。

    インターネットだけではなく本とも付き合う

    何かを知りたいときには、インターネットで検索すればたくさんの情報が得られます。手軽に知識を得るには、本よりインターネットの方が手軽です。しかし、今回はあえて本で学ぶ方法をお伝えしました。

    本の良さは、一つの情報が体系的に学べること、情報量が多いことが挙げられます。本を持っていれば、インターネット回線がないところでも、繰り返し学ぶことができます。また、お金を払って本を買えば、授業料として、しっかり取り組もうという気持ちも増すはずです。

    インターネットで自分の知りたいことが書いてありそうなマネー本を見つけ、その本を読んで学んだことを実行する、こんな本との付き合い方をしてみてはどうでしょうか。

    文・正田きよ子(ファイナンシャル・プランナー)

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