11月8、9日の2日間、とんねるずが29年ぶりとなる日本武道館でのコンサートを開催した。合わせて1万8000枚のチケットは完売、会場の外にも“音漏れ”を求めて大勢のファンが集結し、大盛況となった。
2018年3月に冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした。』(フジテレビ系)が終了して以降、コンビの仕事は激減し、地上波テレビでのレギュラー番組も消滅した石橋貴明と木梨憲武の2人。久方ぶりでのコンビ揃っての武道館公演は、その衰えぬパワーを見せつける結果となった。
「29年ぶりということで多くのお客さんが集まったというのはもちろんですが、とんねるずがデビューからスターになっていくさまを見ている40代後半以上からの支持率の高さを再確認した形です。その世代は今も地上波テレビのメイン視聴者層であり、そこをいかに引っ張ってくるかが地上波各局の課題でもあります。『みなさん』が終了し、テレビタレントとしてのピークがすでに過ぎたと言われているとんねるずですが、40代後半以上からの変わらぬ支持を考えると、今こそ地上波で冠番組を復帰させるべきなのではないかという声も聞こえ始めています」(キー局関係者)
現在、とんねるずとして定期的に出演している地上波の番組は、お正月恒例のスペシャル番組『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!!スペシャル』(テレビ朝日系)のみ。石橋は『みなさん』の派生番組でもある不定期スペシャル番組『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)や自身のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねる』、スポーツ専門のネットメディアSPORTS BULLのオリジナル番組『石橋とアスリートが盛り上がって三田』などに出演している。
一方の木梨は、TBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』、WOWOW『木に梨はなる ~みんなのアート~』などに出演中。それぞれがネットメディアやラジオを中心に活躍している状況だ。コンビでの姿を見られる機会は圧倒的に少なく、渇望するファンが多いのも自然なことだろう。