どこに行くにも、地図アプリのナビで目的地に向かう人が増えましたね。自宅から乗る電車の時間や乗り換え、歩く道順まで案内してくれるので、とても便利だからです。

実はお金を貯める時も、同じように目標金額(目的)や、そこにたどり着くまでの方法などを考える必要があることを知っていますか?ただ何となく貯めていると、実際に必要になった時に「全然足りなかった……」なんてことにもなりかねません。

安心して老後を迎えるために、あなたに必要な貯蓄額がいくらか?を考える方法を紹介します。

何のために貯蓄するの?

そもそも資産を貯めるのは何のため?と考えてみた時、ほとんどの方の答えは「何かあった時のため」か「老後のため」だと思います。

それならば、老後にどのくらいの金額が必要なのか、確認することから始めましょう。

「自分」に必要な老後資金っていくら?計算方法

まずは、自分が年間いくら使っているかを計算します。住宅費(家賃・住宅ローンなど)、光熱費、通信費、保険料など、毎月コンスタントにかかるものは月額でカウントします。それ以外の洋服代、化粧品代、娯楽費、お稽古や習い事、旅行費などは、年間でいくらくらいかを計算してみましょう。

集計はざっくりで構いませんので、だいたいの金額がわかればOKです。月額で計算したものは12倍し、他の支出と合算すると、自分が1年間に使う金額が算出できます。

次に、老後に必要な資金を計算します。今回は年収400万円、正社員で働く40歳の独身女性を例に考えてみましょう。

老後に必要な金額

(自分の寿命-退職時の年齢)×年間必要額
=(90歳-65歳)×240万円=6,000万円

老後にもらえる年金総額

(自分の寿命-退職時の年齢)×公的年金(年額)
=(90歳-65歳)×170万円=4,250万円

自分で準備すべき老後資金

老後必要額-退職後受け取る年金総額
=6,000万円-4,250万円=1,750万円

今回は、寿命90歳、退職年齢は65歳、年間必要額は240万円(1年間の生活費)、65歳から受給できる公的年金は170万円と仮定しました。

自分の寿命は誰もわかりませんよね。したがって、ここでは自分が何歳まで生きたいかで計算します。年金額は、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」の見込み額を参考にしましょう。