◆納得するまで説明しようとしてくれる先生
しかも抗がん剤は、約半年かけて行う治療。怖すぎるので根掘り葉掘り、先生を質問攻めにして説明を聞きました。その結果、私なりに解釈すると「身体にがん用の除草剤を撒く」ということに近いのかなという印象でした。
私のおっぱいにできたがん細胞が、リンパ節を通って全身にバラまかれている。それを抗がん剤で根絶やしにする、というイメージです。
それは繁殖力の強い雑草が抜いても抜いてもどんどん庭に広がっていくのを食い止めるために、いったん庭に除草剤を撒いて、すべての草を根絶やしにする。という行為にとても似ていると思ったのです。
抗がん剤で髪が抜けるのは、とても強い薬であるからこそ、がんを攻撃するついでに、構造が似ている髪の毛も一緒に攻撃してしまうからだそうです。
さらには免疫力もかなり落ちるし、やっぱりなかなかハードな治療法。半年間もの期間、副作用が強い薬に自分が耐えられるのか不安でたまらなくなりました。
もし抗がん剤をしなかったらどうなるのか、データ上はどうなのか、抗がん剤をした人としなかった人とで、どれくらい再発の差があるのか、など矢継ぎ早に質問し、ほんとうにどうしても抗がん剤が必要なのか先生に詰め寄る私。
患者さんで混みあう待合室、あまり長い時間はとれません。先生は不安がるわたしにゆっくり対応してくれようと「今は次の患者さんがいるのでゆっくり説明できないけれど、夕方まで待ってくれたら時間を取って納得がいくまで説明しますよ」と言ってくれました。
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