◆自分自身を受け入れてもらえていない感覚に

確かに、結婚して数年はセックスレスそのものが問題になっていたのでしょう。しかし年月が経つにつれ、妻の不満は別の問題に入れ替わり、セックスレスは過去の問題となりました。とはいえ、夫は妻の心中は想像もつかず、いまだにセックスレスのみに焦点があたっているのです。

「セックスレスの悩みは、時に自分自身を受け入れてもらえていない、大切に扱ってもらえていない感覚にまで繋がる場合がある」と本書。

夫婦にとって大切な営みであるだけに、セックスだけがクローズアップされてしまい、本質的な問題が隠れてしまう恐れもあるのです。いつも傍にいる、近しい相手だからこそ、セックスが盲点となってしまうのかもしれません。