◆実は「厄介ママ」だと知る

はじめは知り合いがいなかった大森さんも徐々に同じクラスのママ友が増え、いろいろな情報が入ってくるようになると、Aさんは幼稚園内では「ボスママとして威張っているから」と、他のママから距離を置かれている存在だと知りました。

「他のママに避けられていたAさんは、わたしが何も知らないので、優しくしてくれていたようです。いろいろ教えてくれてありがたいのですが、ときどき『大森さんちはひとりっ子だからわからないのよ。うちは3人いるからね』などと、上から目線の発言もあって、モヤっとすることもありました」

多少モヤモヤしながらも、Aさんを交えた役員仕事が続き、いよいよ最後の仕事へ。1年間お世話になった担任の先生に、クラスのみんなで寄せ書きアルバムを作って渡すのが慣例で、寄せ書きの手配や、プレゼントするアルバムの選定などに取り掛かった大森さんたち。そこで事件は起こります。