ライバル企業、日本航空 <9201> (JAL)の株主優待と比較すると?

(写真= metamorworks/Shutterstock.com)

ANAと同じように人気のある日本航空 <9201>(以下、JAL)の株主優待も紹介します。こちらも国内線の片道運賃50%割引が年2回もらえますが、枚数などが少し違います。JALの主な優待は下記2つ。

  1. 株主割引券(国内線50%割引)
  2. ツアー割引券(7%割引) 優待の対象となるのは、ANAと同様に3月末、9月末時点で100株以上所有している株主です。

    結論から先に言うと、JALの場合、9月末時点の株主は200株以上保有していないと優待がもらえませんし、最低単元(100株)で1年間保有する場合でも、国内線の50%割引はANAが2枚、JALは1枚もらえ、ANAのほうが有利です。その他の株主優待の内容を見ても、ANAのほうが手厚くなっています。

    ただし、3年以上保有するとJALの方がもらえる優待券の枚数は増えていくので、JALの方が有利になるケースもあります。

    以下でJALの優待を詳しく紹介します。

    (1)JALの株主割引券(国内線50%割引)とは?

    JAL、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアーコミューター各社の国内線が50%割引になります。より正確には、普通席大人普通運賃(小児の場合は普通席小児運賃)1名分の片道1区間が50%割引となります。年2回の発行枚数は下記の通り。所定の金額をプラスすることでクラスJ、ファーストクラスの利用が可能です。

保有する株数に応じた株主優待券の枚数
100~199株……(3月)1枚、(9月)-
200~299株……(3月)1枚、(9月)1枚
300~399株……(3月)2枚、(9月)1枚
400~499株……(3月)2枚、(9月)2枚
500~599株……(3月)3枚、(9月)2枚
600~699株……(3月)3枚、(9月)3枚
700~799株……(3月)4枚、(9月)3枚
800~899株……(3月)4枚、(9月)4枚
900~999株……(3月)5枚、(9月)4枚
1000~1099株……(3月)5枚、(9月)5枚

1100~9万9999株……(3月)5枚+α※、(9月)同左
(※1000株超過分500株ごとに1枚増えます)
10万株以上……(3月)203枚+α※、(9月)同左
(※10万株超過分 1000株ごとに1枚増えます)

さらに、国内線搭乗優待は、3年以上保有の場合に追加でもらえます。

  • 300~999株 ……1枚
  • 1000~9999株 ……2枚
  • 1万株以上 ……3枚

(2)JALパックツアー割引券とは?

JALパックツアー商品が、正規旅行代金から7%割引で利用できます。株主割引券の発行に併せて、海外ツアー割引券、国内ツアー割引券がそれぞれ2枚ずつ発行されます。

100~199株保有している株主は3月末時点で株主になっていれば年1回、5月のみ、200株以上保有している株主は5月、11月の年2回、割引券が発行されます。

ANA、JALの配当や配当利回りはどうなっている?

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ANA、JALの配当利回りはどうでしょうか。

ANAは(期末)3月のみ、JALは(中間)9月、(期末)3月に配当があります。
1株配当は2018年3月期のもの、株価は2018年8月13日終値で計算しています。

ANAホールディングス <9202>
株価……3805円
1株配当……60円
配当利回り……1.57%
※2019年3月期は、60円から70円に増配の予定と報じられています。

日本航空 <9201>
株価……3960円
1株配当……(中間)52.5円(期末)57.5円(合計)110円
配当利回り……2.78%

配当利回りはJALのほうが有利です。