◆両親のとんでもない強行に、妹は絶縁
それから山崎さんは社会人になり、地元を出て仕事をすることに。そんな時期に、ついに両親からとんでもない連絡を受けたのです。
「ある日、実家に帰ると『例の外国人の男性にお金を渡したいから』と、1000万円の借用書を私と妹に出してきました。私たち姉妹は驚愕。『ありえない!』と突き返しましたが、よくよく話を聞いてみると、すでに母の実家にも何百万円もの借金をしていたんです」
さらに、両親の外国人男性への傾倒は止まらず。ついに妹の夫の実家にまで借金の伝手として、手を伸ばし始めました。
「妹の夫の実家に借金の話を持ち掛けたことにより、先方は不信感をあらわにするように。妹夫婦の間もギクシャクし、ついに離婚という結果になってしまったんです。妹はこの一件で両親とは絶縁しました」
◆水に流しても消えないモヤモヤ……
その後、両親の会社は倒産し、バイト生活を送ることに。しかし、父親が病で急死。山崎さんは父親の遺品整理をしている時、スマホに恐ろしいメモを発見しました。
「どうやら、外国人へ献金をしてくれそうな人のことを表すような隠語を発見したんです。さらに見ていくと、借金の当てにできそうな人のリストもありました。さすがにこれはドン引きでした。母親に『これ以上、他人に迷惑をかけるな』と説教し、もうお金を借りないよう誓約書を書かせました」
結局、この出来事により例の外国人男性と縁を切らせ、過去の諍いも一旦水に流すことになりましたが…。
「実は、今でも怪しいものにハマる癖は残っていて、今度は謎の“水”にドハマりしていて。私の家にも強制的に送られてきたのですが、また誰かに迷惑をかけないか、不安です。元商売人なのに、楽にお金を稼ぎたいと思っているようで……。
過去に対しての怒りは正直まだありますが、怒り続けても自分がつらいだけなので、今は仕方ないと割り切っています。今後親とどう付き合っていけばいいのでしょうか……」