「まず、みそ汁にこだわっているところでしょうか。みそ汁って最初に口につけるから、一瞬でこの店の良しあしを判断されてしまうんですね。
それをわかっている店は、みそ汁に真摯に向き合っていますね。そしてお漬物はたいてい自家製。揚げ物に添えるせん切りキャベツも、パリッと歯あたりがよく新鮮でした。
ほんのちょっと添えるフルーツも、旬の生のものだったり。あと、定番以外のメニューが手書きの店は、季節に合わせて旬の食材を積極的に使っている証でもあるから信頼できると思いますよ」
◆つっけんどんで不愛想なことも共通点!?
さらに、結構な割合で「不愛想」であることも共通していると大平さんは続けます。
「料理をいかに早く提供することのほうが重要だと考えているから、笑顔を振りまく余裕なんてない、というほうが正しいかな。だから、取材をお願いしても“そんなヒマない”とつっけんどんに断られるケースも多くて。
担当編集ともどもがっくりしつつも、“取材を受ける時間があったら、お客さんのために費やしたいという気持ちも、わからなくはないよね”なんて妙に納得したりして(笑)」
◆「定食屋呑み」を女子のニューカルチャーに!
さまざまな定食屋を経験したいま、大平さんが提唱するのは「定食屋呑み」! 先日も女3人で存分に楽しんできたばかりなのだとか。
「ランチ時以外なら、じつは長居歓迎というお店も多いんですよ。コロナ禍に大打撃を受けた店も多く、利益率の高いお酒はお店側としてもうれしいようです。私は、ひとりのときは混雑時を避けてあとから入店し、瓶ビールといっしょに定食を楽しんでいます。複数で行くときは焼酎のソーダ割りで酔っ払って。
居酒屋呑みとの違いは、やはりバランスがとりやすいところ、そして安心できるところでしょうか。小鉢の種類も多く、いろんなものをちょっとずつ楽しめて、しかもホッとできる体にやさしい料理ばかり。