――メジャーデビュー後はどうですか。

KIBA:メジャーだと契約金とか活動資金とか色々あると思うんですが、その頃もBahamaさんがずっと管理してくれていたんです。ぼく自身がバンドのお金に触るようなこともなかったし、考えてなかったですね。

 ただ、そもそもバンドって経済的に成立しないとできないじゃないですか。だからBahamaさんから離れてからは、ちゃんとするようにしてきました。

――Gargoyleの歌詞のほぼほぼ全てをKIBAさんが書かれています。メジャーデビュー以降は歌詞作りへの変化はありましたか。

KIBA:メジャーとは関係ありませんけど、個人的にはありましたね。初期の3部作があり、『天論』(※4thアルバム。このアルバムで日本コロムビアよりメジャーデビュー)があったわけですが、『天論』はそのさらに次に行く過程の作品ってイメージがあって、アルバムとしては4枚目なんだけど、感覚的には3.5みたいな感じです。

 自己表現のために歌詞を書いてきて、それまでは人間という生物を極めたいみたいな精神的なことを歌ったりしていたんですね。だけどそれを突き詰めていっても、普段から歌詞に近い生活スタイルに変えないと、自分でリアリティがもう無くなるなと思ったんです。