――運転中とかに聴いたりもしないんですか。

KIBA:何も聴かないですね(笑) 自分の曲を忘れないために聴くことはありますけど。

――ではKIBAさんのあのボーカルスタイルはどうやって形成されていったものですか。いまでこそ吐き捨てるようなボーカルスタイルは珍しくないですが、バンド結成当初は他にいなかったんじゃないですか。

KIBA:当初からバンドの音がでかかったから大声で歌わないと、自分で聴こえなかったんです。そしたら自然とああいう歌い方になっていきました。いまでも普通に歌うよりあの歌い方のほうが、喉が楽なんですよ。

――バンドを始めて、ビジネス的にはどうでしたか。

KIBA:初期インディーズ3枚(※『禊みそぎ)』『檄(ふれぶみ)』『璞あらたま)』)はビジネスという点では成功したんだと思います。そのとき大阪のBahamaさん(※大阪心斎橋にあった老舗ライブハウス)が面倒を見てくれてたんですが、CDの売上から中間マージンを抜かずに管理していただけて。インディーズというより自主制作盤だったから、売れれば売れるだけお金にはなりました。