――その後、ベスト盤『borderless』を最後にインディーズに再び戻りますが、その時のいきさつをうかがえますか。

KIBA:まぁ、普通に契約期間が終わったって感じでした。今後のことをレコード会社の人と話したり、色々動いてくれた方もたくさんいたんですが、とにかくバンド活動を止めたくなかったんですよ。メジャー前もずっと自分たちで音源作ってライブをやってたから、自分たちでやれることをやってバンド活動を継続しつつ、良い話があったら考えていこうと。 

――メジャーからインディーズに戻るとすぐに尻すぼみになるバンドが多い中、それからずっと活動し続けられるって本当にすごいことです。

KIBA:普通に活動していけば良いと思っていて、メジャーじゃなくなったことで焦りたくはなかったんです。なんでも良いから飛びつくようなことはしたくなくて。ちょうどそのとき『電波少年』っていうテレビ番組を観ていたら、そこに出ていたミュージシャンが「レコード会社も所属事務所もなくなるかもしれない崖っぷち」と紹介されてたんです。ならGargoyleなんていま事務所もレコード会社もないから崖っぷちどころか崖の下だったの!? って驚いたくらい、その状態も普通だと思ってやってました(笑)

 Gargoyleは自分たちで音源作れていたしライブもできていたんで、そんなに大きな問題は感じていませんでしたね。