――確かに『天論』までは歌詞がユニークだけれどどこか難解なイメージもありました。
KIBA:『天論』で屍忌蛇君が脱退することになり、新メンバーとしてKENTARO君と与太郎君が加入してくれることになったんですが(※与太郎は厳密には再加入)、それまでのGargoyleってメンバー個々それぞれが楽しめればいいかなっていうスタンスだったんですよ。それが5人でバンドを支えていこうみたいな体制に変わったんです。そのとき、人と分かり合えるってこんな楽しいんだなって感じて。それもあってか、もっとお客さんに言葉や自分を”伝えよう”と思うようになって、5枚目の『月の棘』になりました。
――『月の棘』といえば屈指の名曲「約束の地で」が収録されていますね。この曲は過去のGargoyleにはないロックバラードでした。
KIBA:あの曲はKENTARO君が加入してくれて最初に持ってきてくれた曲だったんです。それで歌詞を付けていったんですが、全然うまくいかなくて、結局レコーディング当日まで歌詞ができなかったんですよ。そこに妹が結婚するという連絡がきて、大切な家族からの結婚連絡でぼくも驚いたんです。でもそこで妹と話すことでヒントをもらい、大切な人とどうやって付き合っていきたいか、想いを届けたいか、を詩にすればいいんだと思ったらバーッと書けたんですよね。
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