①全部出しをしない
片付けているつもりだけど、なかなかスッキリしない…そんな方は片付け方が間違っているかも。
例えば、片付けで大事なポイントの1つである「全部出し」。聞いたことがあったり、やり方は知っていたりしても、結局全部出しをせずに、不要なモノをその都度抜き出す片付け方になっていませんか?または、収納に手をつけずに、床やテーブルの上に溢れ出たものを片付けるのに必死になっていませんか?
実は表面上だけ片付けても、なかなかスッキリしないどころかリバウンドの原因になることもあります。
片付ける範囲のモノを全部出すことで、①すべてのモノの量を把握でき、②把握できるからこそ不要なモノに気付け、③その後の買い方も変化していきます。そして、④最適な収納を一から考えやすくなります。
ここで大事なのは「全部出しする範囲は小さいスペースでOK」ということ。大きな収納を一人で全部出ししようとするとハードルが高くなってしまします。引き出し1つ分の全部出しでいいんです。
本来モノをしまうべき収納に「不要なモノ」が紛れ込んでいるから床やテーブルの上にモノが溢れるのです。モノを全部出して1つ1つ向き合うことが、大変なようでいて、最短で効率の良い片付け方になります。
②収納から考えてしまう
これは聞いたことがあるかもしれませんね。でも思った以上に無意識に収納から考えてしまっている方は多いです。
「どんな収納だったら片付くかな?」「この収納は便利そう!」「もっと収納スペースがあれば片付くのに…」SNSで便利でおしゃれな収納を見るとつい真似して買ってしまったり…。残念ながら収納から考えているうちは、家はなかなか片付きません。
片付けは「整理」が土台。「整理」ができれば7割は片付いたも同然ともいえるので、必要なモノだけにしていくことがまず第一に大事です。
①でお伝えした「全部出し」が出来ていないと、なんとなく収納にあるモノは必要なモノと思ってしまいがち。実際に一緒にお片付けをさせていただくと、「全部必要だと思っていたのに不要なモノがたくさんあった!」と驚かれる方が多いのです。
一旦まずは収納を考えずに、とことん整理をしてみてください。もうこれ以上不要なモノはない!と思ってから、収納するモノの量や使用頻度に合わせて収納を考える、という順番を間違えないことが片付けがうまくいくポイントです。
③難しい場所・モノから考えてしまう
例えば、思い出のモノや、思い入れのあるモノ、趣味のモノや好きなモノ。そういったモノはなかなか手放せないですし、全部必要なモノに思えて片付けが思うように進まず挫折してしまいますよね。そういった判断が難しいものは後回しでOK。
他に思い入れの少ない、手放しやすいカテゴリーがあるはずなのでそこから取り掛かればいいのです。
場所も同じです。クローゼットや押し入れなど大きな収納スペースは一人でやるにはなかなか難しいですよね。そんな時は、収納の中の日用品だけ、衣類だけ、などアイテムごとに細分化してやっていきましょう。
片付けのスキルは、勉強や筋トレと同じです。最初は小さな場所や、やりやすいアイテムなどで何度も練習していくことで、難しい場所やモノなど、どんなものでも片づけられる筋力がついてきます。