◆外見の変化、副作用への恐怖。いったいどんなもの?

 抗がん剤は、副作用による外見の変化に戸惑うのはもちろんですが、手術とは違い、いったいどれくらい苦しくて、どれくらい日常に支障が出るのか分かりにくいので、不安がより大きくなります。

 乳がんで抗がん剤治療を実際に体験した人の話を知りたいと思い、ブログなどを検索してみたのですが、どれも副作用のつらさを綴ったブログばかりで不安は増すばかり。

「今日は動けなかった」「気持ち悪くて寝ていた」などと読むと、怖くて仕方がなくなりました。

(その経験もあったからこそ「まぁなんとかなりました!」という人もいるよ、と伝えたくてこの体験談を書いているというわけです)

 わたしにとって「脱毛」は想像しやすく、うまくウィッグで隠す方法が分かれば良いなという程度で、不安はあまり大きくありませんでした。

 ですが以前、嘔吐恐怖症になったことがあったため、副作用の「吐き気」とか「倦怠感」がどれほどのものなのかが不安でした。これらは個人差があるそうなのですが、わたしは人より痛がりで敏感、普段から薬の副作用を感じやすいタイプなので、余計に心配になってしまったのです。