◆台本の1ページ目からおもしろい
――俳優として今後、より追求したいことは何かありますか?
松下:もっと深みが出るように、もっと感じられるように、相手役のことを気遣いたい、など、挙げていくとキリがありません。今回の舞台では、喜劇を通じてほんの少しでもお客さんとの距離を近くに感じたいと思いました。日々のお客さんの様子まで感じ取れる余裕がある役者になりたいです。
――その今回の舞台、三宅裕司さんを筆頭にゲストの伊東四朗さんをはじめ、日本最高峰の東京喜劇人たちが集い、笑いはもちろん、アクション、歌、ダンスと、盛りだくさんの内容ですね。
松下:(台本の)1ページ目から面白いですよ(笑)。わたしは東京都知事の役をやらせていただくのですが、サブタイトルにあるちょいワル淑女の役です。クセがあり、難ありなのですが、男性陣とどういう関わりを持つのか、それにより最後にわかる愛の魔法とは何か。そもそも魔法学校が日本にもあるシチュエーションで、みんな魔法学校に通っているのですが、どうして通っているのか、その中に本当の魔法使いがいるのかどうか……など、さまざまな面白さがあります。