◆時代遅れの発言にア然

時代遅れの発言にア然
「『うーん、そんなやる気出されてもねぇ…受付とお茶くみだけしておいてくれたらいいんだよねぇ』と言われ絶句しました。いまどき、受付とお茶くみが女の仕事、と堂々と言い切る人がいるのにもビックリです。本当に受付とお茶くみだけなら、ラクな仕事ではありますが…上から目線に嫌な気持ちになりました」

 当然のように「お茶くみは女の仕事」と言い切る社長にア然としつつも、その場はなんとかしのごうと調子を合わせた宮崎さん。ですが、その後も社長は呆れる態度だったそうです。

「ひととおり仕事の面接が終わった後も、社長がいかに仕事ができるか、の自慢話を延々と聞かされました。ある程度あいづちを打っていると、気分がよくなったのか、会社を立ち上げたときの苦労話まで始めて、話が止まりません。『もし受かっても絶対にお世話にならない』と心に決めながら、話が終わるのを待ちました」

 ひととおり自慢話をすると、スッキリした顔で「結果は後日連絡します」と言った社長。

◆不合格になってよかった

『「やる気のあるキャリア志向の女はいらない」と避けられたのか、社長にドン引きしたのが顔に出ていたのか、面接は不合格でした。けれど、受かってもどうせ雑用係でしょうから、落ちてよかったです」

 そんな宮崎さん、いまは仕事の能力を評価してくれる職場で、店舗スタッフとして楽しく仕事をしているそうです。

「いまは店舗の接客ですが、お客さまのなかにも『女のくせに』という態度をされる方がいらっしゃいます。私の体感では中高年以上の男性が多いですが、そういう価値観の世代ということで諦めています…」