◆情報発信には要注意を!

「何かに困っているときに手軽な解決法を提示されて救いと感じるのは身をもって知ったので、耳障りのいいものに引き寄せられる気持ちはすごくよくわかります。また、そうした界隈は表面的にすごく親身になってくれますしね。でも、本当に頼っていい相手なのかどうか? 私もよく考えるようにしています」

コロナ禍を経た社会の変化でネットを介してのコミュニケーションが、ますます手軽かつ活性化されている昨今。沼との遭遇率もさらに高まっているだろう。そんな環境でうっかり、沼から目をつけられるような情報を発信していないか? 誰もが気をつけていきたいポイントだ。

<文/山田ノジル>

【山田ノジル】

自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru