◆妄信ママの存在に、周りもドン引き

周りのママによると、Aちゃんのママは子どもの話を鵜呑みにする「妄信ママ」だそうで、先生方も打つ手がなく、困り果てているのだそうです。

「『子どもの話を信じる』といえば聞こえが良いですが、Aちゃんのママは、子どもに関心がないのかなと感じます。Aちゃんのママは、見学中もほとんどの時間スマホを見ているか、他のママとおしゃべりしていました」

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そしてさらに、吉田さんはAちゃんのこともこう分析します。

「あのときの大泣きは、芦田愛菜ちゃんも驚く迫真の演技でした。Aちゃんはもしかしたら、Aちゃんのママにもっと自分のことを見てほしくて頑張っているうちに、演技力を身につけてしまったのかなと。そう考えるとかわいそうでもありますよね」

それでも、Aちゃん親子がトラブルメーカーなのは相変わらず。できるだけ関わらないようにする以外に方法がありません。

次第に子どもたちもAちゃんを避けるようになり、Aちゃんは「仲間外れにされている!」とママに訴えているようですが、ママの反応はいまひとつな模様で、やはりAちゃんの素行は相変わらず。

モヤモヤしながら過ごした1年間でしたが、その翌年はAちゃんとクラスが離れた吉田さん親子。

わが子を信じてあげるのは大事な一方、妄信してしまうのも考えもの。子育ては正解がなく、難しいことだらけですが、まずは自分の子どもをしっかり見てあげることが大事ですね。

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako