◆不可能をどんどん可能にしていく主人公、行動力がすごい
――出演を決めた一番大きな点はどんなところでしょうか。
杏さん(以下、杏)「ラストシーンに衝撃を受けて、やらせていただきたいなと思ったのが大きなきっかけでした。誰もが何かの秘密を抱えているというところが、ストーリーとして、ミステリーとして面白いなと感じました」
――演じた千紗子には共感できましたか?
杏「現実に起きているニュースや出来事で、子どもや動物といった立場の弱い存在が、何かに巻き込まれてしまうことがあります。そうした存在に対して、自分が年齢を重ねるにつれて、どんどん思い入れというか、思いを馳せることが多くなっていました。そんなときに、千紗子というキャラクターが飛び込んできました。
私自身、社会的な倫理やルールに照らし合わせながら行動を考えてしまいますが、そこをひっくり返して、千紗子は、いま目の前にある命を助けることを最重要視している。彼女が不可能をどんどん可能にしていく力は応援したくなります。法に触れるのはマズイと分かりつつも、彼女の行動力はすごいと思いました」