◆誰かが死んで喜ぶような人生はつらい
義父母が事故で死んだとき、報せの電話を切ったあと、美幸は笑った。義父母が死んでうれしかったのだ。誰かが死んで喜ぶような人生は、その当事者もつらいはず。
その後、夫が妻子に暴力をふるうようになり、美幸は夫の顔色をうかがって自身も深愛に冷たく当たった。自分が心地よく生きていないと、そのしわ寄せは弱い者に向かっていく。美幸の暗くて重い一面が明らかにされたシーンだった。彼女は実は今も気にしているのだ。義妹のあかりにいわれた「あんたも加害者じゃん」という一言を。
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