元気な時から、ホルモン療法の得意なクリニック探しを
「例えば、年1回の子宮がん検診や乳がん検診の時に、合わせて最近の体調の変化を記録しておき相談してみるなどで良いと思います。その際婦人科選びのポイントとして、ピルの処方やホルモン療法を得意としているクリニックを見つけられるといいですよね。 婦人科医といっても、その得意分野は医師により異なっています。ホルモン療法に詳しい医師でないと、いざプレ更年期になったから薬をどうするかといった相談をしても、患者さんの満足がいく処置ができないケースもあると聞いたことがあります。相性の部分も大きいですが、ぜひ元気な時から、こうした信頼できるクリニック探しは始めてみてください」
筆者は以前、20〜30代向けにウーマンズヘルスについて取材したことがあるのですが、その際も「かかりつけ医を持つことの需要性」について話が出ました。婦人科系の不調は、がんのような一部の疾患をのぞけば死に直結しにくいという特性上、後回しにする女性が多いのだといいます。 でも、一生付き合う体のことを一生かけて学び、そしてケアして自分なの答えを見つけていけた方が、人生はいつまでも健やかに輝けるはずです。 もし今「あれ?」と思う違和感を覚えている人がいるならば、ケアする道を一歩踏み出してみる。それだけで、人生の快適度はうんと変わっていくかもしれません。
―30代から知っておきたい「更年期」のこと―
【石山尚子】 1996年富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業。産婦人科専門医。富山大学附属病院および関連病院勤務の後、2007年より対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座勤務。
<取材・文&イラスト/おおしまりえ> おおしまりえ 水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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