キャンプ場によっては『〇時消灯』とか『〇時以降火気厳禁』と決められたルールもあるんです。でも騒ぎたいだけの人たちは一切無視。管理人さんも常駐しているところは少ないので、やりたい放題です。せっかく楽しんでいるところ邪魔もしたくないし、でもうるさいし……。いつも注意しようかやめようか、悩みまくって結構しんどいです(笑)」
「自粛続きですし、親しい仲間と集まったら騒ぎたくなる気持ちもすごくわかるんですよ」と井上さん。ただ、自分のテントを複数のグループがぐるりと囲むような配置になり、四方八方から立体的に聴こえる“ドンチャン騒ぎのサラウンド状態”に陥ったこともあるとか。それはけっこう過酷そう……。
◆ナンパ男や“教え魔おじさん”の存在もキツい
そんな井上さん、最近では騒音や人ごみを避けるため、平日に休みをとったり、知る人ぞ知るような地方のキャンプ場を選んで訪れることに。これでやっと静かに自然を満喫できる……と思いきや、また新たなトラブルに見舞われます。
「しつこいナンパや、“教え魔”おじさんの対応がとにかく大変なんです。頼んでもないのに焚火やテントの張り方を教えようとしてきたり……。基本的に、キャンパー同士のほどよい交流はすごく楽しいです。でも、近寄ってくる圧がどうしても強いと、相手をするだけでぐったりしちゃう。街なら逃げられますが、キャンプではそこにテントを張っているので逃げ場がありません」
自分の知識や経験を「誰かに教えたい」「披露したい」と、求めていないのにアドバイスをしてくる、迷惑な善意の持ち主・“教え魔”。なんでも、あるボウリング場に「STOP! 教え魔」というポスターが貼られ、それを朝のワイドショーが取り上げたことで言葉が浸透したのだとか。勝手にアドバイスをして初心者が困ってしまい、やがてボウリング場に来なくなってしまうという例が多発していたのです。
◆自由にソロキャンプを楽しみたいのに