◆自分が優位に立つことがコミュニケーションではない

 累計5万部突破のベストセラー『頭のいい説明は型で決まる』などの著者で知られる犬塚壮志さんは、「コミュニケーションの本質とは、相手と良好な関係性を築き、その関係性を維持・発展させること」だと語ります。

「そのためには、相手を言い負かしたり、論破したりせずともコミュニケーションがとれる伝え方のスキルが必要。

 また、相手から意見を引き出すことにも、相手に反論することにも作法やマナーというものがあります。常に自分が優位に立とうとする伝え方や姿勢は、話し手自身の価値を下げてしまうことになりかねません」

 そこで犬塚さんが編み出したのが、駿台予備学校講師としての経験や、東京大学大学院で学んだ認知科学の知見を駆使した“説明の型”。

 パターンに当てはめて使うだけで、相手に伝わる説明や話し方ができるようになる実践的なノウハウです。

『マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力』では、社会人がプレゼンや会議の場でも使っているこれらの“説明の型”を、小学生の子どもにも伝わるシチュエーションに置き換え、わかりやすくマンガで解説しています。

 ここでは、本書で紹介されている“型”から、子どもが発表授業やディベートですぐに使える3つを紹介しましょう。