──2分の中で、電エースというヒーローが地球を守る。

河崎実 そうそう、だからCMと同じですよ。15秒、30秒って、あっという間に終わるじゃない。それがギャグになるんです。それを毎月やってるわけ。ウルトラマンのパロディを作ろうって真剣に考えてさ。エンドロールも読めないくらい速く流してたんだけど、あれもギャグなんです。俺が初めてですよ、業界で。とんねるずがテレビでやってたけど、怒られるんですよ。ハハハ。エンドロールなんて誰も読んでねえだろって思うけど、けっこうスタッフはみんな確認してるんですよ。自分の名前が出ると、威張れるから。

──当時もっとも景気の良かったレンタルビデオ業界の中で、自由にできる環境が最初からあったわけですね。

河崎実 そうだね。マイナーではあるけど、届いてる人には届いてたんだよね。バカやってるなって。それから、何かしら『電エース』やってるから。関西テレビでやったときは久住昌之さんが出てたり、ポニーキャニオン、キッズステーション、斎藤工が出てるのもある。なぜか知らないけど『電エース』は次々とスポンサーが現れるんですよ。中には800万なんて予算が出たこともある。北海道ロケやったり、新潟、鹿児島も行った。