2023年1月期:冬ドラマ
ワースト1位『スタンドUPスタート』(フジテレビ系、水曜午後10時)3.3%
ワースト2位『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系、木曜午後10時)5.2%
ワースト3位『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系、日曜午後10時30分)6.2%
1月期のワースト1位は竜星涼主演『スタンドUPスタート』で、全話平均視聴率は3.3%。15年7月期のEXILE・AKIRA主演『HEAT』と、昨年10月期のHey!Say!JUMP・山田涼介主演『親愛なる僕へ殺意をこめて』(ともにフジテレビ系)が記録した全話平均3.8%を0.5ポイント下回り、プライム帯連ドラにおいて歴代最低記録となった。
同作は、漫画家・福田秀氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の同題原作の実写化。「人間投資家」として“訳アリ人材”に投資していく主人公・三星大陽を竜星が演じ、他のキャストもTHE RAMPAGE・吉野北人、乃木坂46・山下美月、小手伸也、小泉孝太郎、反町隆史、TEAM NACS・戸次重幸と豪華だったにもかかわらず、数字には結び付かなかった。
近年、フジテレビはコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)を重視しているが、コア視聴率も1%未満まで落ち込み、惨敗に終わった。
ワースト2位は菜々緒主演の忍者ラブコメディ『忍者に結婚は難しい』で、全話平均視聴率5.2%。同作は、敵対関係にある忍者の末裔同士が、秘密を抱えながら結婚生活を送るというドタバタコメディだが、オマージュしたと思われるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの共演映画『Mr.&Mrs.スミス』(05年)や、主人公夫婦の関係性が似ている綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)と比較し、「安っぽくて見劣りする」という指摘も少なくなかった。
そしてワースト3位となったのは、安藤サクラにとって民放プライム帯連ドラ初主演作となった『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)。
全話平均6.2%と物足りない結果となったが、同作が放送された「日曜ドラマ」枠は、このところ全話平均4~5%台が続いており、業界内で“死に枠”とも呼ばれている。それだけに、十分健闘したともいえそうだ。