報道を裏付けるかのように日テレによる大悟の「囲い込み」が始まっており、3月に終了する深夜バラエティ『午前0時の森』の後継番組として、4月より大悟がMCを務める『大悟の芸人領収書』(月曜23時59分~)と『開演まで30秒!THEパニックGP』(月曜24時29分~)の放送が決定。過去に単発で放送された番組が同時にレギュラー化する形だが、深夜帯とはいえ、連続する2番組のメインを同じタレントが担当するのはかなり異例で特別待遇といえそうだ。
日テレは11年連続で大みそかの民放視聴率トップを獲得していた『笑ってはいけない』シリーズの休止後、2021年からナインティナインらをメインにした大型お笑い番組『笑って年越し!』シリーズを放送しているが、視聴率は大きく落ち込み、テレビ朝日系『ザワつく!大晦日』に民放首位の座を奪われた。そのため、局内でも『笑ってはいけない』の復活を期待する声が根強くあったが、少なくとも数年単位といわれる松本の活動休止で当面は不可能に。そのような事情から「ポスト松本人志」として大悟に白羽の矢が立ったのだろう。
大悟に「ポスト松本人志」を期待しているのは日テレだけでなく、フジテレビはトーク番組『酒のツマミになる話』でメインMCを務めていた松本のポジションに大悟を起用。こちらは収録前日に松本の活動休止が発表され、急きょ抜擢されたという事情があるが、それだけテレビ関係者が大悟を信頼している証拠ともいえる。となれば、日テレが「大悟に大みそかを任せたい」と考えても不思議ではない。
大悟は日テレのオファーに対して「既存の番組を超える企画の実現」という条件を出したと伝えられており、かつてない思い切った年越し番組になりそうな気配。ただ、ナインティナインらが『笑って年越し!』シリーズで苦戦していることからも分かるように、圧倒的な人気を誇った『笑ってはいけない』に匹敵する番組を制作するのは至難の業だ。それだけにもし成功すれば、大悟が「ポスト松本人志」としてお笑い界のトップに上り詰める可能性もありそうだ。