◆王道感のある「ホラーらしいホラー」

『サウンド・オブ・サイレンス』
 今回は「王道ホラー」ということでホラーの定義など、改めて考えちゃいました。そして、その定義と真逆をいった場合はどんな映画になってしまうんだろうと……。

 たとえば、部屋の薄暗さ。この作品でも、「え? 普段からそんなに暗いの……?」とすこーし思ってしまうほど、冒頭からホラーの雰囲気を漂わせていました。(一般的に海外のほうが暗いとは聞くけど、それにしても暗かった)

 どのホラー映画でも闇を使って怖さを演出するのは必須のイメージですが、それを使わずにホラーを作った場合、どうなるんだろう……。

 さらに、もうひとつ。これはホラーに限らず言えてしまうことかもしれませんが、どうしてホラーの主人公って、いまいち人生がうまくいっていないというか、何かを抱えがちなんでしょうか。