◆ボイラーが故障。銭湯へ行くことを提案してみると
そんなある日、長年使っていた実家のボイラーが故障。お湯が出なくなってしまったため、知り合いの電気屋に見てもらうと、新品のボイラーへの交換を勧められました。
交換工事は、5日後に決定。その間は近くのスーパー銭湯にでも行こうかと、直美さんは考えていました。
ところが、ケチな雅人さんは銭湯へ行くことを許さず。なんと、「タオルを水で浸して体を拭けばいい」と言ってきたのです。
「夏でしたが、さすがにそれは我慢できなくて……。髪も水で洗えばいいと言われましたが、短髪のあなたとロングヘアーの私では感じる寒さが違うよ……と思いました」
◆友人に数日間だけお風呂を貸してもらうことに
とはいえ、直美さんは収支をチェックされているため、ひとりで銭湯へ行くことは困難。そこで近所に住む友人に連絡をし、事情を説明。数日間だけ、お風呂を貸してもらえることになりました。
「友人は『モラハラすぎない? そんな人といたら、直美が苦しいだけだよ。自分を大事にしてほしい』とも言ってくれました。夫から過度な節約を強いられる生活に慣れていた私は、その言葉で自分の暮らしは異常なのかもしれないと、少し思えたんです」
◆友人の厚意に甘えようとする夫の厚かましさに激怒
友人への連絡後、直美さんは雅人さんに「数日間、お風呂を貸してくれる子がいたから行ってくる」と告げました。
すると、雅人さんの口から信じられない言葉が……。「それなら、俺も一緒に行こうかな! ひとりもふたりも、そんなに変わらないだろうし」と、自分も友人の厚意に甘えようとしてきたのです。
この言葉を聞き、さすがに怒りを我慢できなくなった直美さんは「調子よすぎない? 水で濡らしたタオルで体を拭けばいいって言ったのは誰? 私は嫌だったから方法を考えたの! あなたも自分の脳みそを少し働かせたら?」と激怒。
雅人さんは反論をしてきましたが、耳を傾けず、友人宅へ向かいました。