◆原田泰造、3時のヒロイン福田による生活者のリアル表現
1月期、福田麻貴(3時のヒロイン)が『婚活1000本ノック』(フジテレビ)でヒロインを演じて話題になった。婚活する女性のリアリティーがあって女性視聴者の共感を得ると好感触だった。
以前なら、こんな人は実際にはいないというような理想のヒロイン像を、憧れのキラキラのアイドルやザッツ女優が演じていたが、昨今は、もっと身近な雰囲気が親しまれる。そういうときに、お笑い芸人は最適なのだ。
生活者のリアル表現の最高峰といっていいのが原田泰造であろう。
同じく1月期の『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』(フジテレビ)で彼が演じたのは、昭和の価値観に縛られた人物。家でも会社でも煙たがられているおじさんの放つ昭和の暑苦しさから、おずおずと思慮深い人物にアップデートしていく変化の表現は、若い世代も受け入れようとする歴史的建造物のようなムードがあった。
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